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蛤御門
「蛤御門」は、現在の京都御苑の外郭九門の一つで、本来の正式名称は「新在家御門（しんざいけごもん）」です。門の形状は高麗門型の筋鉄門で、御所の火災の際、滅多に開くことのなかった門がこの時だけは開いたため、固く閉じていたものが火にあぶられて開いたことをハマグリになぞらえて「蛤御門」という俗称が付けられたとされます。
元治元年7月19日（1864年8月20日）に京都で起きた武力衝突事件で、蛤御門の周辺が長州藩との激戦地となりました。蛤御門の内側では会津藩が守っていました。
長州藩の来島又兵衛は蛤御門の中に侵入することに成功し、会津藩を追い詰めましたが、薩摩藩の援軍が乾門よりかけつけ、来島又兵衛が戦死。長州藩は総崩れになります。
天龍寺
「天龍寺」は、京都市右京区嵯峨に位置する臨済宗天龍寺派の大本山の寺院で、平安時代初期の承和年間（834年～848年）に第52代・嵯峨天皇の后・檀林皇后が創建した日本最初の禅寺・壇林寺があった場所です。世界遺産に登録されています。
禁門の変では、国司信濃、来島又兵衛隊の拠点となりました。薩摩藩が追討し、天龍寺に大砲を撃ったため、建物の多くが焼失しました。
伏見長州藩邸
長州藩家老の福原越後はここを拠点に御所に500人の兵を向けました。
しかしその途中、伏見街道の稲荷付近から竹田街道を守る幕府っ軍と交戦、福原が率いる長州勢は敗走して伏見藩邸に戻りました。
態勢を整えようとしましたが、彦根藩が伏見藩邸を砲撃、このため伏見長州藩邸で火災が発生し焼け落ちました。
天王山 十七烈士の墓
禁門の変に敗れた隊長真木和泉守以下十七名が、天王山中で自刃した際に埋葬された場所です。
真木和泉は御所から敗走してきましたが、会津藩や新選組550名が追撃してきました。真木和泉は新選組に対し互いに名乗りあって戦おうと提案し、新選組近藤勇がこれに応じると、辞世の句を吟じました。
そのあと鉄砲を放った後小屋に火をかけその中で自刃しました。また、同行していた以下17名すべてが切腹しました。
鷹司邸跡
幕末期に禁門の変が起こった際、久坂玄瑞らが公卿の鷹司輔煕に朝廷への嘆願を願い出た場所です.
鷹司輔煕は長州藩贔屓の公家でしたが、兵を御所に向けた長州藩を支持することができず、久坂玄瑞の嘆願を受け入れることができませんでした。
鷹司輔煕は鷹司邸から脱出し、久坂は寺島忠三郎と共に邸内で自刃しました。
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